賃貸不動産の契約手続き方法について

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はじめに

当たり前の話ですが、賃貸不動産を借りる(契約する)ときは契約手続きを行う必要があります。
今回の記事では、具体的にどういった手続きが必要なのか初めて引越しをされる方でも分かりやすいように現役不動産営業マンの私がご説明します。

そもそも契約手続きとは、どういった内容なのでしょうか。
契約書にサインとハンコを押すだけではありませんので、順を追って説明します。

また、契約書の確認をすることで入居してから不利な条件が無いか確認することもできて一石二鳥ですよ。
では早速みていきましょう!

契約書類への記入

まずはじめに、契約書への基本的な記入・捺印の方法を説明します。
とはいっても、名前や年齢など記載されている内容に沿って書き進めるだけです。
注意点として、住所については現住所(引越しする前の現在の住所)を記入します。間違って新居のものを記入しないように気をつけましょう。

また、書類に記入するペンについて、以下のものは避けましょう。

❏鉛筆・シャープペンシル…簡単に消せるものなのでNG

❏フリクションペン(消せるボールペン)…勉強の際に便利ですが、契約書類への記入時使用NGです

契約書類への捺印(ハンコを押す)

続いて、記入が終わってから印鑑で捺印します。
捺印の箇所は基本的に記載されていますが、中には特殊な捺印方法があります。一つずつみていきましょう。

捺印・押印…書類にハンコを押すことです。シャチハタと呼ばれるスタンプ式のものは使えませんので、認印と呼ばれる朱肉でインクを付ける印鑑を使いましょう。

実印…実印(じついん)とは、市区町村の役所で登録された印鑑のことを指します。連帯保証人は基本的にこの実印でハンコを押す必要があり、同時に印鑑証明書という書類を役所で発行しなければなりません。

割印2つの書類にまたがってハンコを押すことを割印(わりいん)といいます。

銀行印…金融機関で登録できるハンコのことです。月々の家賃の支払い方法が口座振替になる場合に記入する書類で使います。

訂正印間違えて記入した際に使います。方法としては、まず誤記入部分に二重線を引き、その上に重なるように捺印します。このとき使用する印鑑は契約書に捺印するものと同じものを使います。

基本的に不動産会社が記入・捺印する箇所に付箋や鉛筆でマークをつけてくれていることが多いため、そこまで困らないと思いますよ!

必要書類の準備

賃貸借契約では、契約書のほかに自ら準備する書類もあります
基本的に必要なものは以下の通りになりますが、物件によって必要書類が異なりますので、不動産会社に確認してから準備するようにしましょう。

住民票(発行から3ヶ月以内のもの)

印鑑登録証明書(発行から3ヶ月以内のもの)

顔写真(サイズ指定のほか、スナップ可の場合もある)

所得証明書(源泉徴収票・納税証明書などのコピー)

在職証明書(保険証のコピー・内定者の場合は内定通知書など)

在学証明書(学生の場合は学生証・入学予定の場合は合格通知書など)

入居者と連帯保証人の両方ともに準備が必要な場合もありますので、詳しい内容については、契約時に不動産会社へ確認してくださいね。

初期費用の支払い

初期費用の支払いに関しても不動産会社によってバラバラです。
そんな中で、お得な支払い方法損する支払い方法をご紹介します。

現金(キャッシュ)
意外と現金での支払いを検討される方が多いのですが、防犯の観点から最近は断る業者も少なくありません。
急ぎの契約の場合は適応されるケースもありますが、大金を持ち歩くことになるためリスクは高いです。

振り込み
もっとも多いパターンが銀行口座からの振り込みです。
残念ながらこちらが損をするものになります。
理由は、多くの場合に振込手数料を負担しなければいけないからです。
金額は金融機関によって様々ですが、基本は500円前後が必要になります。

クレジットカード
一番お得な支払い方法がこちらになります。
クレジットカードで支払うことにより他には無いポイントが貯まりますし、金額を間違える心配もありません

QRコード決済
PayPayやLINEPayなど、最近多くの方が利用される支払い方法です。
こちらの方法でもポイントやキャッシュバックを受けることができます。

クレジットカードとQRコード決済を利用する際の注意点として、支払上限額を上回る場合は初期費用を支払えない場合が考えられますので、使用する予定の方は予め上限金額を変更しておきましょう。

重要事項説明を受ける

宅地建物取引業法第35条に規定がある通り、必ず契約前に重要事項説明を受ける必要があります

実際は書類を確認しながら各項目の説明を聞くだけです。
不動産会社の店舗で説明を聞くパターンが多いですが、外出する時間が無い方はビデオ通話を利用したIT重要事項説明を受けることも可能です。
もしIT重説を希望される場合は不動産会社に利用可能か相談しましょう
注意しないといけない事が、説明を受ける人は契約者である必要があります。
子供の部屋探しの場合で契約者が子供である場合は、両親が変わって説明を受けることは出来ないので注意しましょう。
子供と親が一緒に説明を受けることはできますので安心してくださいね。

鍵の受け取り

以上手続きを済ませれば後は入居日に鍵を受け取り終了です。
受け取り方法については不動産会社・管理会社・オーナーからと様々なので、予め確認しておくようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?
想像していたよりも難しく感じられるかもしれませんが、不動産会社の案内に沿って進めていけば問題ありません
ですが、何度も質問をすることが面倒だと思われる方は、各手続きを行う際にもう一度確認することが良いかと想います!

まずは、お部屋を探すところから一歩ずつ初めていきましょう。
お部屋を探す時のポイントはこちらの記事でまとめていますので、よければ確認してくださいね。



こちらの記事を役立てていただけば大変幸せに思います。
それではまた、次の記事でお会いしましょう。

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